丸紅情報システムズ社と共同開発でBeaconデバイスの新製品「RapiNAVI Air2」の販売を開始。
~電池持続時間を大幅に長寿命化~
丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長:伊吹 洋二)とクレスコワイヤレス株式会社(本社:大田区山王2-3-10 社長:森山 正吾、以下 クレスコワイヤレス)は、共同で開発したモバイルマーケティング向けBeacon(ビーコン)デバイスの新製品「RapiNAVI Air2(ラピナビ エア ツー)」を2015年7月10日より販売開始します。
RapiNAVI Air2は、スマートフォンやタブレットPCなどと、BLE(Bluetooth Low Energy*1)通信を行うBeaconのデバイスです。従来製品と比較して電池寿命が大幅に向上しました。iBeaconの規格では、100ミリ秒に1回の間隔で信号を発信し続けることが求められますが、この条件下において単3乾電池2本で約1年間にわたり稼働し続けます。
従来商品の「RapiNAVI Air」はAC電源の他、単4電池1本の電源にも対応していますが、電池寿命が数週間と短く頻繁な電池交換が必要なため、長寿命化が望まれていました。また、クレスコワイヤレスの従来製品である単4電池1本型BeaconデバイスとCR2032ボタン電池型Beaconデバイスにおいても電池寿命に同様の課題を抱えていたことから、MSYSとクレスコワイヤレスが共同で製品開発に取り組み、大幅な長寿命化を実現しました。
またRapiNAVI Air2は、通信モジュールの電波強度を強化しました。MSYSは通信チップメーカーのNordic Semiconductor ASA社の国内販売代理店のため、その知見を活かしより電波強度の高い通信モジュールを採用しています。これによりRapiNAVI Airと比べ電波到達距離が約3倍となり、より広い範囲を1台のBeaconデバイスでカバーすることができます。
さらに、モバイルアプリとBeaconの通信によりポイントを付加するようなキャンペーンにおいて、本来Beaconの持つUUID(端末番号)を偽装することにより不正にポイントを獲得されるなど、セキュリティ面の課題となるUUIDの「なりすまし」対策をRapiNAVI Air2では機能に盛り込みました。Beaconパケット以外に暗号化した認証パケットを発信し、モバイルアプリなど通信相手のアプリケーションに認証のアルゴリズムを組み込むことでなりすましによる不正を防止できます。
MSYSは名古屋市・大阪市での実証実験など、2014年5月のRapiNAVI Air販売開始以来、Beaconの事業化に向けてさまざまな取り組みを行ってきました。この結果、ショッピングモールや駅構内などにおける広告配信だけでなく、人やモノの行動分析分野においてもBeacon活用の有効性が確認できています。RapiNAVI Air2はこれらの取り組みにおいて確認できた課題や改善点を機能に反映したものです。今後MSYSとクレスコワイヤレスは、RapiNAVI Air2をBeaconデバイスの主軸として販売すると共に、利用場面によっては従来製品も併売しながらBeacon事業を展開していきます。今後1年間に2社で2億円を売上げる目標です。
<製品に関するお問い合わせ>
丸紅情報システムズ株式会社
URL: http://www.marubeni-sys.com/
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル
プラットフォームソリューション事業本部 ストレージインフラソリューション二部
電話:03-5778-8670
クレスコワイヤレス株式会社
URL: https://wireless-t.jp/
〒143-0023東京都大田区山王2-3-10 大森三菱ビルディング7階
マーケティング部
電話:03-5746-6800
*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
*ニュースリリース記載の情報は発表日現在の情報です。記載の情報は予告なく変更される場合があります。